スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ライブのお知らせとラジオパーソナリティのお知らせと小話!

短期間に2回も!(普通だよ)
こんばんは!まこです。

そんなこんなで冬コミももう明日ですね!

西い01b にて新作引っさげてお待ちしております!!
あとお知り合いの方にお渡しするのはブーメランで…すので、あの
受け取ってやって下さい。投げつけてやって下さい。

さてさてそんなこんなではございますが
昨日言っていた告知その2のお知らせです。

【ライブのお知らせその2!】

12/18 マージナルとらべらーさんでお世話になりましたが
今回もお世話になります!!

■ マージナル・トラベラー2012 West ■
 2012/02/26(日)

http://yk.cage.to/m_t_live/

出演はいつもの通り30分前後となりまして
今回はダグにいさんはいないのですが、東京(2/11)ではやらない曲も交えて
楽しく歌えたらいいなと思っています!
まず風邪を、ひかないように、当日に備えたいと思っておりますので
是非是非皆様関西音系のイベント後に遊びにいらして頂けたらうれしいです!
チケットは冬コミで頒布予定だそうですので是非!

【ラジオパーソナリティ(かけだし)のお知らせ】

ええと、FM浦安(千葉のほうのFWMラジオです)83.6Mhz
にて一ヶ月に2回、パーソナリティとして30分のラジオに出演させて頂くことになりました!

オフィシャルサイトのほうでいつでも聞けるので、是非是非
浦安聞けないぞ!って方でもお気軽にいらしてくださいね!
といって、ほんとうはサイトにつなげたかったのですがちょっと今繋がらないので><
後日改めて、サイトはお知らせさせて頂きたいと思います!!

また、インディーズ音楽情報バライティということで
お話もそうですが、インディーズ(同人もそうだよ!)音楽の紹介をしております。
また、私達(二人でパーソナリティをしておりまして、私はサブです~!)への
質問や感想、応援メッセージも受け付けておりますので
よかったら是非是非よろしくお願い致します!
名前は小鳥遊のまこさんで変わりませんのでいつもどおりお呼び下さい>w<

今サイトに入れないので><
私のブログの拍手やツイッターなどでいただけたらラジオ内で読ませていただきます♪
ミクシーのコメントなどでも構いませんのでよかったら!あ、ラジオで読みますのでHNもしくは
ラジオネームをお忘れなく!

短い間ではございますが、何卒よろしくお願い致します!!


というわけで、冬コミで暇つぶしをおさがしの方へ。
今回は渡り鳥のリンキーパーソン「ルベウス」さん(フェルチータにでてきた赤い髪の兄さん)とフェルチータのお話。
このお話を見た後だと赤髪兄さんの鬱々振りが分かるかなと思います。

 最後に見た君の笑顔は
 とてもやさしくて、俺には酷く残酷だった。

 彼女の歌う歌に、俺は感情移入したことがない。
 あれだけ美しい音を奏でるのに、彼女は鎮魂のためにしか歌わないからだ。

「別れの歌」

 と銘打たれた鎮魂歌は何万の人々の心に届き、生者も死者も同じように
 癒されていたのだと、そう皆は思っている。
 …俺は、思っていない。それだけだ。

 彼女の歌は悲しみを癒してくれると誰かが言った。

 じゃあ、誰が彼女を癒すのだろう。
 
 戦い続け、人を殺し続けている俺には高尚過ぎて分からない感情は、蓋をした。
 戦いに、迷いは不要だから。

「俺に続け! 勝利を! 栄光を!!」

 人は【俺】を、闘人と崇めた。
 
 幾億の人を切り裂いて、屠り、地に貶めてきたかはもう忘れてしまった。
 血の色と呼ばれるその石を胸に抱き、人はその血を地へと還すように散ってゆく。
 はかなくも美しい死に方では決してない。
 飛び出した臓物を抱えながらすり歩くさまはまるでぜんまいが切れ掛かったおもちゃのようにぎこちなく、動いて、事切れる。
 ねじのまかれないおもちゃに誰も興味を示さない。
 踏まれ、踏まれ、そして原型は風化して地へと還るだけだ。

 人を殺すことが宿命の俺が、彼女を理解することはできない。
 いつしか、そうして、感情に蓋をすることに慣れてしまった。

 キラーマシンに感情はいらない。
 だからそう、両手を振りかざして剣を血で染め上げることが正なのだと。

 ある日、鎮魂歌の少女に出会った。
 彼女は俺を怖がることもなく、責めることもなく、ただ受け入れてくれた。
 いつも不思議だったことを問うてみた

『鎮魂歌ばかり歌わされて、悲しくはないのか』と。
 彼女はいった。
『…あなたは戦ってばかりで悲しいの?』と。

 悲しいという感情は、不思議となかった。
 そう生まれたから、そうすることが当たり前だったから。
 何の疑問も持たずに殺してきた。
 人々は俺を【闘人】と崇め、俺をお守りとして胸に秘める。
 それがあたりまえだった。

 彼女が、鎮魂歌を歌うことが『当たり前』だったのだとしたら。
 答えなどあるはずがない。
 当たり前でそれしか知らないのであれば、それを知らず知らずのうちであれ
 受け入れることしかできないのだから。

「……どうなんだろうな」
「……どうなんでしょうねぇ」

 彼女のやさしい笑顔が、その日から目に焼きついて離れなかった。
 蓋をしていた感情が、ぽろぽろとこぼれだしたのはこの日からだった。

**

「歌を、教えてくれないか」
「え?」

 毎日のように会った。
 他愛もない話をしていた。
 俺は普通の人のように、女性が楽しい話題を振る事ができるはずもなく。人を殺したときの断末魔の種類の系統や、人を殺すときにどこを切り裂けばたやすいかなんてそんな血なまぐさい話を好きな女性はいないことだけは、辛うじて理解していて本当に良かったと思ったほど、話題のないやつなのだと思い知った。
 
 加えて、友人と呼べる友もいなければ知人もいない。
 俺は常に一人で、誰かのために戦っているわけでもなかったから。
 ただ戦いとあれば常に先頭に立って指揮をするだけだったから。

 初めて。同陣営にいる男たちの輪を羨ましいと感じたのも
 記憶に新しい。

 彼女と共有できる話がほしかった。
 いつも彼女がしてくれる話がとてもやさしくて。
 自分が屠った亡骸に、初めて申し訳ないと思ったのはいつだっただろう。

 彼女の歌に意味がないと思っていた俺はもういない。

 染み渡るような声は全てを許してくれるような気がして。
 ずっと張り詰めていたものが解かれてゆく、そんな気がした。

 だから、彼女にもそう思ってほしくて。
 歌を、教えてもらいたかった。
 彼女の苦しみや悲しみを、きっと俺は一生理解することはない。
 だったら、少しでもできることをしてあげたいと、そう思った。

 でも、彼女は言った。

『この歌を歌ってしまったら、自分のしてきたこと自体を否定することになる』と。

 言っている意味が分からなかった。

**

「…何かしたいこととか、ないのか?」
「え?」

 いつもの通り、他愛のない話のひとつ。
 気になって問いかけたのは俺からだった。

「いや、その…いつも歌ばかり歌っているから」
「…でも私はそれが生きている意味だから」
「……そうだけど」

 彼女はかたくなに自分の存在意義を持ち出していた。
『自分は歌を歌うことで自分が意味を成す』と。
 その考えが悲しいと思ったのはいつからだっただろう。
 だってそれは。
 裏をかえせば『それ以外に意味がない』といっているように聞こえたからだ。

「…俺は、君は…もっと自由に生きていいと思う」

 口をついで出たのはそんな言葉だった。

「……」

 自分でもなんでそんな言葉が出てきたのか分からない。
 俺たちは、たくさんのものに縛られて生きていると『自覚』しているのに。
 生きる意味も何もかも『決められた』存在だというのに。
 そしてそれを何も感じず、生きていたのは俺だと、いうのに。

 でも今は。
 彼女が教えてくれたから。

 彼女が、俺を変えてくれたから。
 だったら、彼女を。
 彼女を。自分が。

「……」
「!?」
 
 初めて。
 初めて、彼女が、泣いた。

 優しくいつも笑みを絶やさなかった彼女が。
 初めて顔をゆがめて泣いた。

「ご、ごめん…俺…」

 いつも表情を変えず、うろたえもせず先陣を切っている殺戮隊長とは思えないほどうろたえた。人の涙などに何の意図も見出せなかったのに。
 泣く人なんて何千人と見てきたのに。
 彼女の涙はそのどれとも違って見えた。

 彼女が流す涙。
 ただの水分。
 なのに、胸が締め付けられるように痛い。

「ごめんなさい。…その」
「……」
「うれしかったの。私、私、本当は…」

 震えながら吐き出されたのは、溜め込んだ言葉。
 彼女が初めて口にしたという望み。
 かなうことがないと分かっていたから。
 口にしなかったと、彼女は泣いた。

 華奢な彼女を。
 彼女を。
 守りたいと。
 初めて、殺すことではなく、奪うことでもなく。
 
 彼女を、守りたいと。

 そう、思った。
 悲しまないように。
 苦しまないように。
 彼女がいつか『自由』になれるように。

 その手助けをするのが自分であれたらと。
 そう、思った。

 …思うだけなら良かった。行動に移さなければ良かった。
 彼女を好きにならなければ良かったのだ。



 そう、それは『禁忌』


  

**

 突然、それは訪れた。

 一本の矢が、戦場をそれ、民家へと。
 その矢の先には、一人の女。

 倒れこんだのは、いつもいつも歌を歌っていた女。
 血が、地へと還ってゆくのはいつも見ていた光景だったはずなのに。
 マグマが噴火したかのように滾る血を抑えきれず

 俺はその場にいる敵味方かまわず、全員の頭を跳ね飛ばした。


**

 戦うとはいったい何なのだろう。

 人は無尽蔵に生まれて無法にいきて死んでいく。
 大地は生むことをやめず、そして殺すこともやめはしないのだ。
 有限に生まれてくるのは人だけではない。草木や動物、それら全ては大地の恩恵を受けて誕生する。
 何もしなければ、勝手に消えるものを。
 どうして搾取するのだろうか。

 勝手に消えてゆくものを。
 なぜいとおしいと思い、なぜ、悲しいと思うのだろうか。

 戦うことが全てだった。
 戦うことが生きる意味だった。
 それに何の疑問も持たなかった俺はもういない。

 彼女がいない。
 目の前にいるはずなのにいないのだ。
 もうあの声を聴くこともできない。あの目を見ることも出来ない。
 優しい歌声を聴くこともできない。

 失くして、失って。

【この歌を歌ってしまったら、自分のしてきたこと自体を否定することになる】


 彼女の声が頭の中で反芻する。
 耳の裏側から声が聞こえた。
 ああ、彼女は分かっていたんだ。
 俺が、いずれこうなることが。

 自分の意味を、否定して、閉ざしてしまうことを。

「……」

 血なまぐさい場所で空気を吸って。
 彼女は何を想いながらこの歌を歌っていたのだろうか。
 いつも儚げで、でも優しかったこの少女を。
 誰か救ってあげられたのだろうか。

 俺のしてきた行為は。
 彼女を悲しませるだけのただの愚行だったと。
 でも、彼女は否定しなかった。

 それは何を意図していたのだろう。
 何を、思ってそうしてくれたのだろう。

 「死」が人を救うとは思わないと。
 彼女はそういった。

 けれど。
 確かに彼女は自由になったのだ。
 このしがらみから、逃れるすべはひとつしかない。
 俺には見つけられない。見つけられなかった。

 ただ。
 それを選定することなど誰にもしてはいけないのだ。
 きっと。そう。
 俺が生まれてきた意味が『殺す』ことだったとしても。
 …意思をもった俺が、選定してはいけない。
 殺すことをいとわず、何の意思もなかった俺はもういない。
 
 意思をもち、知ってしまった。
 もう戻れない。
 自分の存在意義、理由を知ってしまった。だから、もう戻ることは出来ない。

「……だから」
「…俺の生きる意味に、意味はもうないんだ。フェルチータ」

 存在意義など、必要ないのだと。
 そんな風にだれか救ってくれるのだとしたら。
 俺を救ってくれたのは確かに彼女だったのだ。

 けれど。

 彼女の言葉は途中で途切れて、もう聞こえることはない。
 彼女の本心を、言葉の続きを。
 俺はもう聴くことはできない。

 中途半端に知ってしまった自分は
 これ以上発展することも止まることも逃げることも戻ることも出来ない。
 ただ、そう。
 これだけは、分かっていた。

「…俺は、今。悲しいと。確かに、君を失って苦しいと思っているんだ」

 世界が灰色だった。
 世界が色を覚えた。
 そして急に真っ黒になった。

 俺の意味は色を失い、そして俺は消えた。

 彼女をおくるために、歌を歌おう。
 フェルチータ、君が悲しくないように。

 それは生きるもののエゴだと。俺は思った。
 彼女はどう思っていたのだろうか。

「自由になった君へ、歌を歌うよ。フェルチータ…」

 俺に出来ること。
 俺が出来ること。

 それは。なんだろう。
 殺すことでも、奪うことでもなく。
 
 不恰好な歌が響く。
 高音域が出なくて、声がつった。
 それでも。
 それでも。

 彼女がせめて安らかに。
 彼女が寂しくないように。

 ああ、そうか。
 君に届いていなくても。
 届いていても。
 
 俺が、悲しくないように。
 俺が、苦しくないように。
 俺が、彼女を忘れないように。

 俺が、彼女を失ったことを、忘れないように。

「忘れないから。フェルチータ…だから、俺に力を貸してくれ」

 剣の切っ先を。
 自分の胸に。

 そして。

 美しく輝くその宝石を
 ずたずたに切り裂いたその日。
 俺は戦う術を失った。
 
「私ね。本当は…」

 彼女が望んだこと。
 俺が望むこと。

 きっと方法は違うけれど。
 でも、目指すことはできると、かえることはできると信じたい。

「俺は…俺の呪縛を断ち切るために、出来ることをやるよ」
「生きて、自由になるために」

 君が、出来なかったこと。
 君が、のぞんでいたこと。
 君が、伝えたかったこと。

「私ね、みんなからもらったものを伝えたいの。消えていく人たちが残した声を、伝えたいの。…その人の生きた証を、私はたくさん聞かせてもらったから」

 彼女は言った。
 死んでいった人たちの『最後の声』を『走馬灯』を、見ることが出来るのだと。
 それを、伝えたいと。
 言葉を失って消えてしまっても。
 その人が確かにいたという事実を、消してしまいたくはないのだと。

 手の中で輝くのは透明な、いや、すじの入った不思議な水晶。
 彼女の残した…最後の亡骸。

 
「…物語だと勘違いしてもいい。作られた話だと錯覚してもいいの。でも『私たち』が、生きていたことを…私は、消してしまいたくない」

 手の中で石が鈍く光る。
 彼女は言った。

 『自分の歌は、同じ呪縛を持つものへ贈る歌』であると。
 『鎮魂歌ではない』のだと。
 『その人の人生を記録し、新しい命を育む為の準備をするための…記録』であると。

 歌が引き出すのは記憶。
 歌が引き出すのは人生そのもの。

 そう。彼女も。自分と同じ縛られた存在。
 それは禁忌。

 犯してはいけない領域。
 

 
「それでも」



 それでも。
 戦うことを決めた。
 剣を振り回す術も役に立たない。
 見えない何かは確実に罰を下そうとせめぎあい、あざ笑う。

 それでも。
 もう、剣を持つことはない。人を殺すことはない。
 初めての裏切り。自分への裏切り。


 見えない何かへの 裏切り


 君が望んでいたこと。
 仲間を見殺しにしないこと。
 君の事は俺が忘れないから。だから。

 君の事だけは、俺の中だけに。
 君の気持ちだけは、俺だけに。
 

「他愛もないことが、いとおしいの。あなたと一緒にいることが、私にとって一番幸せなの」
















 そして。知るだろう。
 フェルチータの望み。フェルチータを殺した相手。
 本当の意味。
 

 【五つの貴石】に縛られた。赤い紅玉を持つ闘争の主。
 

 別れの歌は遠く遠く、はるか遠く。
 礎となった癒しの先へ。
 
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。